平成12年度道路整備に関する要望書

道 路 整 備 に 関 す る 要 望
〜2005年日本国際博覧会開催と中部国際空港の開港をふまえた道路整備の促進について〜

 当地域の道路整備の促進につきましては、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
 「三河中央エリア経済会議」を構成する団体(3商工会議所、6商工会)の地域は、愛知県の中央に位置し、三河湾岸中央部と隣接する内陸地域の3市5町にまたがる県内の中枢地域であります。
 地域全体の面積は660k?で、愛知県の約13%、人口は616,873人で県全体の8.83%を占めています。
 産業特性は、製造品出荷額が3兆1844億円(県全体の約8.7%)と極めて高く、県内の生産拠点の一翼を担う地位にあり、輸出入も盛んであります。

 (平成11年版愛知県統計年鑑より)

 その中心は自動車産業を主体とする高い産業集積地ですが、一方において、これまでの技術蓄積を生かした新産業分野への取り組みや、情報通信事業の展開など将来性に富む地域と位置づけられております。
 また、風光明媚な三河湾リゾートや数多くの温泉郷、徳川家康公生誕の岡崎城などの歴史遺産など豊富な観光資源に恵まれ全国から数多くの観光客を迎えている地域でもあります。
 自然条件に恵まれ、全国一の生産を誇る抹茶・うなぎ養殖・花き栽培、みかん・かき・いちご・ぶどうなどの果実類も盛んで、全国各地との物資の交流も非常に多い地域でもあります。
 特に、当地域ではマイカー普及率も高く、日常生活圏として活発な交流が行なわれている地域です。
 この地域が、2005年日本国際博覧会開催と中部国際空港の開港に向けて、国際的な交流・観光への対応、あるいは他の地域間との交流・連携を推進し、「世界に開かれたネットワークづくり」とともに21世紀においても「安全で活力に満ちた社会・経済・生活の実現」をするため5・3・4構想を核とした幹線道路の整備が今後の発展の上で欠くべからざるものであります。よって着実な道路整備を推進し、活力ある地域づくり、都市づくりならびに豊かな暮らしを実現するため、

   (1)自動車重量税、揮発油税等の道路特定財源制度を堅持し、その全額を道路整備に充当すること。

   (2)平成10年度を初年度とする「新道路整備五箇年計画」に基づき道路を緊急且つ計画的に推進するため、
      平成13年度予算については、一般財源の投入を図りつつ、所要の道路整備費の確保を図ること。

   (3)豊かな生活の実現と国土の均衡ある発展を図るため、市町村道から高規格幹線道路に至る道路網の整備を
      一層促進すること。特に、地域の経済構造改革を進めるため、物流の効率化に資する地域高規格道路等の
      整備、中心市街地の整備等を推進すること。

 を強く要望するとともに当地域の実情をご賢察いただき、格別のご配慮を賜りますようお願い申しあげます。

 平成12年12月1日

三河中央エリア経済会議
代表幹事 大 川 博 美
(岡崎商工会議所会頭)

[構成団体]
 岡崎商工会議所
 蒲郡商工会議所
 西尾商工会議所
 岡崎市六ツ美商工会
 一色町商工会
 吉良町商工会
 幡豆町商工会
 幸田町商工会
 額田町商工会


道路整備に関する要望

T.地域高規格道路

1.名浜道路の早期事業化について
 平成10年6月の「地域高規格道路の指定」において「計画路線」に追加指定をいただきましたが、今後は路線の位置決定等一刻も早い事業化を要望いたします。
 蒲郡・西尾幡豆地域は、三河湾に面し非常に自然環境に恵まれた地域であり、また、三河湾リゾート地域にも指定されています。
 今後、当地域が中部国際空港を生かし、コンベンション機能をもった国際的なリゾート地を目指す蒲郡市大塚地区の「ラグーナ蒲郡」計画などのためには、新空港と当地域を連結する名浜道路の早期実現が必要不可欠であります。

2.名古屋三河道路(第二伊勢湾岸道路)の早期事業化について

 本路線が地域高規格道路の「候補路線」から「計画路線」に格上げされるように要望いたします。
 三河中央部は、全国有数の産業拠点として発展してまいりましたが、今後、国際間の分業システムが進展する中で、物流機能を支える中部国際空港の開港とあわせ、新空港と三河中央部を連携するアクセス道路の整備が地域産業の発展に非常に重要であります。
 また、当道路は短期滞在型リゾート地であります三河地域と名古屋都市圏との交流をはかるとともに、他地域との交流・連携により当地域の活性化を支援することも可能であります。
 なお、この道路の重要性を勘案し、ITS(高度道路交通システム)を導入した道路とされたい。

3.一般国道23号名豊道路(蒲郡バイパス・豊橋バイパス(西部区間))の早期事業化等について

 当道路は、当地域と名古屋都市圏や東三河、浜松都市圏との交流・連携を促進するため極めて重要な道路であり、また重要港湾である三河港を支え、更に蒲郡市大塚地区のリゾート開発計画を支援するうえでも欠かすことのできない重要な道路であります。
 平成9年度には、清田町までの5.9kmが事業化され調査が進められていますが、一日も早い当道路の供用と全線の事業化を強く要望いたします。

U.地域主要幹線道路

1.西三河南北道路の早期整備について
 平成10年6月の「広域道路整備基本計画の見直し」により「広域道路(交流促進型)」への「追加指定」をいただきましたので早期に計画の具体化を要望します。
 当道路は、当地域のトヨタ自動車関連工場と豊田市のトヨタ自動車本社・工場を結ぶ非常に重要な道路であります。
 また、三河湾リゾート地域から東名高速道路、第二東名高速道路や東海環状自動車道へのアクセス道路として非常に重要な役割を担う道路であります。

2.国道473号の早期整備について

 当道路は、第二東名高速道路額田インター(仮称)周辺の地域開発やアクセス道路として非常に重要な役割を担う道路であります。
 また、蒲郡地区や三河湾岸の観光地へのアクセス道路として、更に臨海地域と中山間地域の交流促進にも欠かすことのできない道路であります。
 このようなことから、当道路の早期整備を強く要望いたします。

3.国道248号、名古屋岡崎線、衣浦岡崎線、国道247号蒲郡中央バイパスの早期完成について

 当道路については、現在鋭意工事を進められておりますが、引き続き早期完成に向けて促進方よろしくお願いいたします。

4.安城一色線の早期事業化について

 当道路は、西尾幡豆地区の自動車関連工場と豊田市の工場を連結する他、国道23号へのアクセス道路として重要な役割を果たす道路であります。
 西尾市南中根町地内と一色町味浜地内間の一日も早い事業化を強く要望いたします。


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